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パパ夫とママ子の 知っておきたい介護の基本 介護の基本Bサービスは多種多様

「急に介護サービスが必要になった!」「まだ大丈夫だけど今のうちにくわしくなっておきたい」そんな皆さまのために、知っておきたい介護の基本を詳しくご紹介します。
介護初心者の夫婦パパ夫・ママ子と一緒に勉強していきましょう。

ケア子

具体的な説明に入る前に、要介護認定の結果別の違いを整理しておきましょう。
※下にある表の"受けられるサービス"をクリックすると詳細項目へスクロールします。

認定結果受けられるサービス介護保険の適用ケアプラン作成窓口
非該当(自立)地域支援事業なし地域包括支援センター
(特定高齢者のみ対象)
要支援1〜2介護予防サービスあり地域包括支援センター
要介護1〜5介護サービスあり居宅介護支援事業者
介護保険施設
パパ夫

こうしてみると、介護の入り口は地域包括支援センターってのが分かるね。

ママ子

介護サービスのケアプランは、居宅サービスを受けるか施設サービスを受けるかで窓口が変わってくるってことね。

ケア子さん

その通り。では各サービスの説明に入りましょうか。まずは地域支援事業からです。

地域支援事業(介護予防事業)対象:非該当

POINT!

地域支援事業とは、要介護認定で「非該当(自立)」と判定された人や地域の全ての高齢者を対象に、要支援や要介護状態になることを事前に防ぎ、可能な限り健康的な生活を続けてもらうことを目的として実施される事業です。地域支援事業の介護予防サービスには、一般高齢者(※14)向けのサービスと特定高齢者(※15)向けのサービスがあります。

一般高齢者向けのサービス
介護予防普及啓発事業
介護予防事業に対する高齢者の理解を促進するためのパンフレットの作成・配布、講演会などの開催をします。
地域介護予防活動支援事業
介護予防に関す地域活動組織の育成・視線事業、ボランティアの人材養成のための研修等を実施します。
特定高齢者向けのサービス
特定高齢者把握事業
生活機能評価の実施や地域・関係機関からの連携により得られる情報から、介護予防の必要性が高い高齢者の方を把握します。
通所型介護予防事業
通所による介護予防を目的に、「運動器の機能向上」・「栄養改善」・「口腔機能の向上」等に効果的な事業を実施します。
訪問型介護予防事業
保健師等が自宅などを訪問し、閉じこもり・認知症・うつ等にならないように予防・改善に効果的な事業を実施します。
パパ夫

地域支援事業でも、通所や訪問のサービスがあるんだ。
地域に根付いた行政が行われてるってことか。

ママ子

要介護状態になる事を事前に防ぐことは大切だけれど、介護保険は適用されないのよね。費用が気になる・・・。

ケア子さん

ふふ、色々な事に興味が湧いてきたみたいね。
次は介護予防サービスです。

介護予防サービス 対象:要支援1・2

POINT!

介護予防サービスは、要介護度が「要支援1」「要支援2」と判定された要支援者(支援が必要な方)が利用できるサービスです。要介護者の発生をできるだけ防ぎ、自立した日常生活が送れるように支援することを目的としています。

介護予防サービスの種類
■ 訪問系サービス
介護予防訪問介護(ホームヘルプ)
介護予防訪問入浴
介護予防訪問看護
介護予防訪問リハビリテーション
介護予防居宅療養管理指導

介護の専門家(ホームヘルパー等)によるサービスが、自宅で受けられます。

■ 短期入所系サービス
介護予防短期入所生活介護
(ショートステイ)
介護予防短期入所療養介護
(ショートステイ)

利用者が、短期間施設に入所してサービスを受けます。

■ 住環境の改善
介護予防福祉用具貸与
特定介護予防福祉用具販売
介護予防住宅改修

自宅を介護のしやすい環境にするために受けられるサービスです。

■ 通所系サービス
介護予防通所介護
(デイサービス)
介護予防通所リハビリテーション
(デイケア)

施設に通ってリハビリを受けたり、1日過ごせたりするサービスです。

■ 居住系サービス
介護予防特定施設入居者生活介護
(介護付有料老人ホームなど)

特定の施設に入居している利用者が受けられるサービスです。

■ 地域密着型サービス(※16)
介護予防認知症対応型通所介護
介護予防小規模多機能型居宅介護
介護予防認知症対応型共同生活介護
(グループホーム)

その地域に住む住民だけが、利用できるサービスです。

パパ夫

ワァ! 急にたくさん出てきた!
目が回るなぁ〜。

ママ子

16個もある!介護サービスってこんなに必要なの?
5個くらいあればいいんじゃないかしら?

ケア子さん

まあまあ。一つ一つ落ち着いて見ていけば、全部必要なサービスだって分かるはずよ。
続きましては、介護サービスです。

介護サービス 対象:要介護1〜5
POINT!

「介護サービス」とは、要介護認定によって要介護(要介護1〜5)と認定された方が受けられるサービスのことで、居宅サービス・施設サービス・地域密着型サービスがあります。

介護サービスの種類
■ 訪問系サービス
訪問介護(ホームヘルプ)
訪問入浴
訪問看護
訪問リハビリテーション
居宅療養管理指導

介護の専門家(ホームヘルパー等)によるサービスが、自宅で受けられます。

■ 短期入所系サービス
短期入所生活介護
(ショートステイ)
短期入所療養介護
(ショートステイ)

利用者が、短期間施設に入所してサービスを受けます。

■ 住環境の改善(※17)
福祉用具貸与
特定福祉用具販売
住宅改修

自宅を介護のしやすい環境にするために受けられるサービスです。

■ 施設介護サービス
介護老人福祉施設
介護老人保険施設
介護療養型医療施設

看護師や理学療法士など、専門スタッフによるサービスが受けられる施設です。

■ 通所系サービス
通所介護
(デイサービス)
通所リハビリテーション
(デイケア)

施設に通ってリハビリを受けたり、1日過ごせたりするサービスです。

■ 居住系サービス
特定施設入居者生活介護
(介護付有料老人ホームなど)

特定の施設に入居している利用者が受けられるサービスです。

■ 地域密着型サービス
夜間対応型訪問介護
認知症対応型通所介護
小規模多機能型居宅介護
認知症対応型共同生活介護
(グループホーム)
地域密着型特定施設入居者生活介護
地域密着型介護福祉施設入居者生活介護

その地域に住む住民だけが、利用できるサービスです。

パパ夫

ゲゲッ! こっちもたくさんあるよ・・・って、あれ?
何だか同じような名前があるな。

ママ子

「介護予防」っていう字が頭についてないだけで、中身は介護予防サービスとほとんど一緒ね。

ケア子さん

介護予防サービスとの違いは、施設介護サービスが受けられる点と地域密着型サービスの種類が増えていることね。
あとは給付の限度額も介護サービスの方が多いし、サービスを受けるための制限も介護予防サービスに比べ少ないのよ。

POINT!

介護におけるサービスの種類は多岐に渡るため、一度では覚えきれないと思いますが、 介護が実際に始まった場合には、どれも必要となってくるものなので、介護の必要性が身近に迫っている人は特に、きちんと理解しておきましょう。

登場人物

パパ夫
サラリーマン。同居中の父親が階段から落ちて入院したため、急に介護に現実味を感じ始めた。45歳。
ママ子
パパ夫の嫁。義父の介護が始まったら、どうすればいいか不安に感じている。42歳。
ましばさんの奥さん
二人のご近所に住んでいる、ホームヘルパー2級の資格を持つ介護のベテランさん。58歳。
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